茨木の歴史を物語る、キリシタン遺物史料館

Osakazine editorial team

2025年02月24日 09:11

概要:知られざる日本のキリスト教史


茨木市立キリシタン遺物史料館は、大阪府茨木市千提寺にある史料館です。この地域は、かつてキリシタン大名として有名な高山右近の領地であり、キリシタン信仰が盛んでした。しかし、江戸時代に入り、幕府によってキリシタンが禁じられると、信者たちはひそかに信仰を守り続けました。この史料館では、大正時代に茨木市内で発見された隠れキリシタンの遺物を中心に展示し、日本のキリスト教の歴史を伝えています。

名前の由来:遺物が語る歴史


茨木市立キリシタン遺物史料館の名前は、その名の通り、展示されているキリシタン遺物に由来しています。これらの遺物は、当時のキリシタン信仰の様子や、信者たちの苦難の歴史を物語っています。

見どころ:貴重な遺物と隠された信仰


史料館の見どころは、何と言っても、貴重なキリシタン遺物の数々です。教科書にも掲載されている「ザビエル画像(複製)」や「マリア十五玄義図」、キリスト磔刑木像、キリシタン墓碑など、当時の信仰の様子を伝える貴重な資料が展示されています。これらの遺物からは、禁教下においても信仰を守り抜いた人々の強い意志や、隠された信仰の姿を垣間見ることができます。



周辺情報とアクセス


史料館の周辺には、千提寺集落や高山右近の墓所など、歴史的なスポットが点在しています。これらのスポットを巡ることで、より深く茨木の歴史を感じることができます。史料館へのアクセスは、阪急京都線「茨木駅」からバスに乗り、「千提寺口」で下車後、徒歩約15分です。



茨木市立キリシタン遺物史料館
住所:大阪府茨木市大字千提寺262


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