枝垂れ梅が有名な屯倉神社（みやけじんじゃ）は、松原市三宅に佇む美しい神社で、菅原道真公と深い縁を持っています。この神社は、開運松原六社参りの一環としても知られ、毎年多くの人々が訪れます。



古墳時代に「屯倉」と呼ばれる場所に創建されました。この「屯倉」は大和王権の直轄領であり、松原市北部から大阪市住吉区南部に広がっていたと考えられています。神社の名前は、この地名に由来しています。

「屯倉神社の創建は、古墳の築造や埴輪の製造を職制としていた一族である土師氏が、祖神である「天穂日命」を祭るために行われたとされています。そのため、屯倉神社はこの歴史的な背景を持つことになります。



菅原道真は、宇多天皇の信任を受けて順調に出世し、右大臣に昇進しました。しかし、ライバルの藤原時平の讒言により太宰府に左遷されました。道真は大宰府へ向かう途中、屯倉神社に立ち寄り、祖神の天穂日命に無実を晴らすことを祈りました。その際に座った石は「神形石」として今も境内に残されています。

また、屯倉神社には菅原道真像も存在します。

この像は、道真が太宰府で自らの姿を鏡に映して木像に刻み、三宅寺へ送ったと伝わっています。

屯倉神社は、梅まつりなどのイベントも開催され、観光客にとって魅力的なスポットです。ぜひ訪れてみてください！



【所在地】〒580-0046 大阪府松原市三宅中４丁目１−８
【アクセス】近鉄南大阪線　河内松原駅から徒歩21分