銀シャリ屋ゲコ亭は、大阪府堺市に位置する名食堂です。かつて「飯炊き仙人」と呼ばれた男性が運営していたこの定食屋は、その飯炊き名人の炊く銀シャリが絶品との評判を呼び、全国の高級料亭や大手炊飯器メーカーが注目したことで知られています。



飯炊き仙人は、その炊き上げるご飯に並々ならぬこだわりを持っていました。自然の井戸水と自家製釜で炊き上げるご飯は、ぷっくり程よく歯ごたえがあり、噛めば甘味がじんわりと広がります。一粒一粒がキリッと立ってふっくらしている銀シャリは、炊飯器メーカーまでもが勉強に訪れるほどの感激モノです。

現在の店舗は、路地を挟んで旧店舗の斜め向かいにあります。旧店舗はお持ち帰り専用のお店として営業しており、昔の食堂の面影を残した店内はオープンキッチンと客席がほぼ1：1のスペースで、4人がけテーブル席が6卓置かれています。店内はいつもお客さんで賑わっており、鮨詰め状態となっています。



銀シャリ屋ゲコ亭の注文方法は独特です。まず、レジでアルミ盆を受け取り、おかずを選びに並びます。事前の席取りは禁止されており、料理を先に注文しなければなりません。値段が書かれたメニュー表がないため、心許ない時もありますが、先に進むしかありません。最後にご飯と味噌汁を注文する際、お店の元・お姉さんがご飯とお味噌汁をよそってくれるまで待ちます。基本的には相席で、最後に精算を済ませます。



朝ごはんには、銀シャリ大盛りに豚汁、だし巻き卵、ポテトサラダ、ぶりの煮付け、ひじきなどが選べます。銀シャリは大・中・小どれを選んでもお値段は同じで、一杯で足りなければおかわりも可能です。銀シャリの感想は「最高」。一粒一粒がふっくらしていて、自然な甘みがほんのりと感じられます。



【所在地】〒590-0969 大阪府堺市堺区新在家町西１丁１−３０
【営業時間】8:00～14:00頃（30分ほど早めの営業もあり）
【定休日】火曜、お盆、正月
【支払方法】カード不可　電子マネー不可
【アクセス】阪堺電軌阪堺線「寺地町」電停から徒歩2分
　　　　　　宿院バス停から徒歩6分
　　　　　　寺地町駅から162m