「旧小西家住宅」は、大阪市中央区道修町にある、明治時代に建てられた和風建築物です。この建物は、小西儀助商店（現・コニシ株式会社）の社屋として使用されていました。現在は、国の重要文化財に指定されており、史料館として一般公開されています。



堺筋沿いに位置し、漆黒の木造で建てられた表屋造りの建物が特徴的です。表屋（店舗棟）、主屋（居住棟）、衣裳蔵、二階蔵、三階蔵が現存しており、それぞれ異なる用途に使用されていました。

往時の姿をそのまま保存した住宅見学ゾーンに加え、店舗として使われていたスペースを改装して新たに展示ゾーンを開設。衣裳蔵に収蔵されていた貴重な品々を公開しています。館内をゆっくり巡り、古き良き時代に思いを馳せてみてください。

大阪船場の大商家であり、近代大阪の町家を集大成した和風建築として知られています。また、「春琴抄」のモデルとなったことでも有名です。

『春琴抄』は、谷崎潤一郎による中編小説で、盲目の三味線奏者・春琴に丁稚の佐助が献身的に仕えていく物語の中で、マゾヒズムを超越した本質的な耽美主義を描く。物語は「鵙屋春琴伝」という一冊の書物を手にした「私」が、春琴の墓と、その横に小さくある佐助の墓を参り、2人の奇縁を語るモノローグで始まります。句読点や改行を大胆に省略した独自の文体が特徴。本作は谷崎の代表作の一つで、映像化が多くなされている作品でもあります。

入館料は無料ですが、WEBでの完全予約制となっています。館内では、マルチ言語対応のパンフレットも配布されています。
商家のくらしの一端に触れてみてはいかがでしょうか。

旧小西家住宅

【所在地】〒541-0045大阪市中央区道修町1丁目6番9号
【公式サイト】https://www.bond.co.jp/konishishiryoukan/
【入館料】無料
【電話番号】06-6228-2847（コニシ株式会社 総務部 ）
受付時間 10:00 〜 12:00、13:00 〜 17:00
（土日祝・夏季休暇・年末年始は除く）
【アクセス】
◆大阪メトロ堺筋線「北浜駅」5番出口より徒歩約1分
◆京阪電車京阪本線「北浜駅」27番出口より徒歩約6分